約1,000メートル山道を登った先にある観音堂。
山の中腹にある岩を切り開いて構築した見事な三層閣。
縁先に立てば磐梯山を望み、近くに大川の清流を見下ろすことが出来る景勝地。
日本遺産 平成28年度認定
住所/ 福島県会津美里町大石字東左下り1173
左下り観音
建長7年(830)徳一大師が建立したといわれている。鎌倉時代には、修験道で修行を行う前にこもるお堂として使われていた。
岩を切り開いて構築した五間(約9メートル)四方、高さ四丈八尺(約14.5メートル)の見事な三層懸造りの堂は、清水の舞台を彷彿とさせる。もともと回縁はなかったが、江戸時代「三十三観音めぐり」が盛んになったころに現在の形になったとされている。
本尊は聖観音、本尊のほかに石像の秘仏が安置され、別に頸無(くびなし)観音と呼ばれている。ごく小さい柱(三寸)が隠されており、この柱を見つけた人に幸福をもたらすといわれている。