冨岡観音
建立時期を示す棟札等はないが、平成9年(1997)より行なわれた解体修理の際、巡礼札が発見され、文安3年(1446)以前の建築であると推定されている。また、応永33年(1426)の銘のある鰐口があった、という記録もあることから、建立の時期はおおよそこの頃と考えられる。
一部で後世の改変があるものの、会津における中世建築を知る上で貴重な禅宗様の建築物であり、国重要文化財に指定されている。
本尊の十一面観音は秘仏で毎年8月9日の夕方、四万八千日祭が行われ、年に1度だけ御開帳される。
また、この福生寺には岐阜県谷汲山華厳寺と関連する大口大領の伝説も残されている。
日本遺産 重要文化財
住所/ 福島県会津美里町冨川字冨岡27